田中一光とモリサワ 文字をめぐる軌跡@MOTS

もーこりゃ軌跡っつーより奇跡だよ!
飯田橋前にあるモリサワタイポグラフィスペース(MOTS)はいつも無料でおもしろい展示をやってくれる小さな展示スペースで、飯田橋によく行くこともあって、ちょこちょこ顔を出しているのですが、今回のは予告を見た瞬間にヤベエ! と。で、行ってまいりました。といっても、行く前は田中一光回顧展「われらデザインの時代」以上のものはないだろうと思っておりました。予想としては、モリサワのポスター展示と光朝体の展示くらいかなあ、と。が、しかし! 
結論:鼻血吹きそうだった。
通常MOTSの展示は1階の小さなスペースのみで行われるものなのですが、今回はなんと2階に特設スペースが! それだけじゃないんですよ、ええ、あなた。一光氏がアートディレクションを手がけた「たて組ヨコ組」*1が創刊号から全部手にとって見れるのよ! ついでに同じくアートディレクションを手がけたモリサワのカレンダー「人間と文字」シリーズも完全展示! さらにさらに奥のスペースには椅子と机が設置されてまして、田中一光デザイン室の30年誌(図書館にもねえぜ)から田中一光の仕事などなど本が読み放題。さらに! これは多分数に限りがあったりすると思うのですが、一光氏デザインのA全ポスターをプレゼントしてくれるの〜! 2枚から選べるんですが、さんざん悩んで1枚をセレクト。いいもん、また行っちゃうもん。んで両方とももらっちゃうもん! そしてそして52号から56号までの「たて組ヨコ組」無料配布だ! ハァハァ。モリサワ太っ腹! フォントが高くても許しちゃう!
まあ、私の場合デザイナーではありませんし、一光氏のただのファンなわけですが、ああもうたまらんなあ。つーか今さら言うまでもありませんが、やっぱりスゴイよ、この人。スゴすぎ。写植屋の娘でよかったなあ。小学生の時に「たて組ヨコ組」という書籍を知って、そしてエディトリアルデザインという単語を知って、そして田中一光という名前を知って、そしてあのカレンダーが貼られている家で育って本当によかったなぁ。まあそれがワタクシの仕事に活かされているかというと大変に疑問ではありますが! 日曜日はやっていないといういかにも企業な展示スペースですが、無理して行って損はなし! ですよ。

*1:モリサワの情報誌